💰3社に相見積もりしてわかった!マンションリフォーム業者の選び方とチェックポイント

マンションリフォーム

🌞はじめに

業者に相談する前の準備(→🏡 見積もり前にやっておきたい!マンションリフォーム5つの準備~自分の暮らしとお金を守る、慌てないためのステップ~)が整ったら、いよいよ候補の業者に連絡して、見積もりを依頼する段階になります。その際、**複数の業者から見積もりを取る(=相見積もり)**ことをおすすめします。

とはいえ、「相見積もりを取った方がいいらしい」となんとなく聞いたことはあっても、実際に何社に相談すべきか、見積書をどう評価・比較すればよいのか、迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。

この記事では、私が業者に相談を始めてから、見積書を確認し、施工業者を決定するまでの流れを、体験ベースでご紹介します。実際にやってみて感じたことや、知っておきたかったことも含めてまとめました。これからリフォームを予定している方の参考になれば幸いです。

🏠 どんな業者(工務店)に声をかけたか

今回のリフォームでは、キッチン・浴室・洗面所などの水回りを中心に、一度に大きく手を入れる計画だったため、しっかりと相談に乗ってもらえ、提案力のある業者を探しました。

候補として選んだ業者の条件は、以下のような点です。

  • 今回のリフォーム規模に対応した施工実績がある
  • 自社Webサイトに施工事例が掲載されている
  • 自宅から比較的近い場所に店舗や事務所がある

結果として、次の3社に相談しました。

  • 住宅設備メーカーのショールームで紹介された、地域密着型のリフォーム会社
  • 以前、壁紙の張り替えをお願いしたことのある、地域密着型のリフォーム会社
  • Webで見つけた、同じく地域密着型のリフォーム会社

📄 初回の相談時に準備しておきたいものと確認すること

初めて業者に相談する際には、準備編でご紹介した資料や情報が手元にあると、打ち合わせをスムーズに進めることができます。
私の場合、準備が不十分なまま相談を始めてしまったため、業者の決定や最終的な見積もりが出るまでにプラン変更や打ち合わせを何度も繰り返すことになりました。

🔹 事前に準備しておくと良いもの

  • 現状の間取り図(寸法入りのもの)
  • 管理規約使用細則(特に工事に関する規定、駐車場やエントランス等の使用条件)
  • やりたいことリスト(希望する工事内容とその優先順位)
  • 気になっている製品のカタログや写真

🔸 相談時に確認しておきたいポイント

  • 打ち合わせや見積もりに費用が発生するかどうか
  • 希望する工事内容が実現可能か
     → 特にマンションでは、梁や配管などの構造上の制約により、実現できないケースもあります。
  • 利用できる補助金制度があるか
  • 工事を機に処分したい家財の廃棄も対応してもらえるか
  • 希望する内容をすべて反映した場合のおおよその費用はどれくらいか
  • 上記が予算を超える場合、予算内で希望を叶えるための代替案や提案があるか
  • 着工までのスケジュールと、おおよその工期はどのくらいか
  • 工事中も居住可能かどうか、その場合の室内養生はどのように対応してもらえるか
  • エントランスなど共用部の養生はどのように対応してもらえるか
  • 資材の搬入経路や保管場所、作業スペースをどう確保するとよいか
  • 管理組合への工事届けや、近隣住民への配慮をどうするか

必要な情報をあらかじめ整理しておくことで、業者側からの提案内容もより具体的になりますし、自分の希望や条件とのすり合わせもスムーズに進みます。結果として、無駄なやり直しや行き違いを減らすことができると実感しました。


📩 見積もりを取るまでの流れと方法

実際に業者に相談を始めてから見積もりを受け取るまでは、いくつかの段階を経て進んでいきました。
ここでは私の体験をもとに、一般的な流れをステップ形式でご紹介します。

🪜 見積もりまでの流れ(私の場合)

  1. ショールームからの紹介や店舗への訪問で依頼
    • 水回りのショールームで紹介された業者や、Webで見つけた業者に直接相談しました。
  2. 日程を調整して初回の打ち合わせ
    • 希望するリフォーム内容や条件を伝え、現地での簡単な採寸なども行われました。
  3. ショールーム訪問やWeb検索で情報を収集
    • 打ち合わせの内容をふまえて、改めて設備を確認したり、他の選択肢を調べたりしました。
  4. 約2週間後、2回目の打ち合わせで見積書を受け取る
    • このあと数回、打ち合わせや再見積もりを行いましたが、いずれの業者も最終的な見積もりが出るまでのやり取りに費用はかかりませんでした。

🐭なお、初回の段階で、複数の業者に見積もりをお願いしていることは正直にお伝えしました。
また、計測や提案を落ち着いて受けられるよう、同じ日に複数の業者と打ち合わせを行うことは避けました。


🧩 希望の伝え方による違い

初回の打ち合わせでは、こちらの希望や予算をもとに、業者にプランの提案をしてもらうことになりますが、大きく次の2つのアプローチがあると感じました。

① 設備の種類はお任せして、希望内容と予算に合わせて提案してもらう方法
→ この場合、業者の提案力や経験の差が比較的はっきりと見えてきます。
 割引のしやすい設備を選んでもらえることが多いため、予算は比較的抑えやすくなります。
 また、提案内容を比較することで、納得のいく選択肢を見つけやすくなるかもしれません。

② 設備の種類やメーカーにこだわりがあり、それを前提に予算内に調整してもらう方法
→ 要望が具体的な分、希望に近い仕上がりにはなりますがコストはやや高くなる傾向です。
 また、価格調整の自由度が下がる分、提案の幅は狭くなるかもしれません。

    🐭今回は私は②の方法をとりましたが、①のやり方であれば、各社の提案内容の違いがより明確に見え、その中から自分に合った選択ができるというメリットもあると感じます。



    💡 予算の伝え方にも工夫を

    希望どおりの仕様に近づけようとすると、オプションが積み重なって当初の予算をオーバーしやすくなります。
    最初の打ち合わせ時には、「本当に考えている予算」より少し控えめに伝えておくと、調整がしやすくなると思います。


    🧾 見積もり内容で確認すること

    業者ごとに見積書を受け取ったあとは、打ち合わせで話し合った内容が正確に反映されているか確認します。
    見積書は、金額だけを見るのではなく、記載の仕方や項目の明確さが重要です。

    ✅ チェックポイント

    • 工事項目が「一式」ではなく、明細で分かれているか
    • 打ち合わせで確認した内容がすべて反映されているか
    • 必要な資材が具体的に記載されているか
    • 設備の品名、仕様、メーカー名などが明記されているか
    • 型番や数量(例:コンセントの増設数)が正しいか
    • 表示金額が税込価格かどうか
    • 支払い条件(支払いのタイミングと各回の金額)

    📘 補足説明

    見積書を受け取る打ち合わせの際には業者から各項目について説明があります。わからない点があれば、その場で遠慮なく質問し、内容を理解するように努めましょう。

    また、「○○工事 一式」などの曖昧な表現は注意が必要です。工事内容が正しく反映されていない可能性があり、後の食い違いや追加費用の原因にもなります。

    明細に分けた再提示を依頼するか、そのような業者は避けた方が安心です。


    ⚖️ 相見積もりの比較のポイント

    見積書を比較する際には、単に「総額はいくらか」だけを見るのではなく、どこに費用がかかっているのかどんな提案がされているのかを丁寧に確認することが大切です。

    今回は、希望する設備のいくつかについて、あらかじめメーカーや種類を指定したうえで見積もりをお願いしました。同じような業態(いずれも地域密着型のリフォーム会社)の3社に依頼したため、次のような点に注目して比較しました。

    • 各社の金額に大きな差がないか
    • 見積書の記載が明確で、内容に透明性があるか
    • 他社では計上されていない費用が含まれていないか
    • 同じ設備に対する割引率に差があるか
    • 担当者の対応の丁寧さや、こちらの要望への理解力
    • 提案内容にオリジナリティや工夫があるか

    🐭今回の私の依頼方法のように、ある程度条件を揃えて3社で見積もりを出してもらうと、総額の差が価格の妥当性を判断する手がかりになりやすいと感じました。

    ただし、見積書の構成や、どの部分を下請け業者が請け負うかなどには違いがあり、見え方が揃っているとは限りません。特に作業費用に関しては、単純に金額だけを比較するのが難しく、自分でExcelに入力して項目ごとに整理してみることで、ようやく全体像が見えてきたという印象です。


    ✅ 最終的に決めた理由

    最終的に選んだのは、Webで見つけたリフォーム会社でした。
    今回は比較的条件の揃った見積もりだったため、3社間で金額の大きな差はなく、その分、以下の点が決め手となりました。

    1. 要望がこちらの意図どおりに正確に伝わり、きちんと理解してもらえた
    2. 自分では気づけなかった改善点や代替案などの提案があった
    3. 質問に対して、回答が早く的確で、信頼できると感じられた
    4. 打ち合わせ日程に柔軟に対応してもらえ、当日の時間厳守も徹底されていた
    5. 毎回の打ち合わせ内容が記録・共有され、進行状況を正確に把握できた

    🐭こちらの意図がきちんと伝わり、それに沿った対応をしてもらえたことは大きなポイントでした。
    質問に対して的を外した回答が続くようだと、打ち合わせでの認識のズレによって、実際の工事で希望と異なる仕上がりになるのではと不安になります。
    その意味でも、初期段階での「伝わっている」という安心感は、会社選びにおいて非常に重要な判断材料になりました。


    📝 おわりに:相見積もりはやってよかった

    工事費用が適正かどうか不安でしたが、相見積もりを取ったことで、大きな金額の差がないことを確認でき、安心につながりました。
    複数の会社と打ち合わせを重ねたことで、1社だけでは気づけなかった注意点にも気づくことができ、トラブルの予防にもなりました。
    最終的には、それぞれの業者が提示してくれた内容の中から、自分にとって大切だと感じたポイントを抽出し、プランに取り入れることができたのは大きな収穫でした。

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